本日11月19日木曜日
11月の第3木曜日と言えば!
何故か毎年過去最高の出来!と言われますが(笑)、ボジョレーヌーボーの日ですね〜。
しかし、
今年に限っては、そんな事はすっかり忘れていて、
チャーリーの歯医者で、北九州まで行って来ました。
何故北九州まで?…は、前回の投稿に長々と書いてありますので、ご覧下さい。
本当は、この治療は、11月2日に予定をされていましたが、11月2日はチャーリーのお誕生日。
しかも、記念すべきハタチ。
可愛そう過ぎるので、今日にずらして貰いました。
そう、チャーリーは、お陰様で20歳になりましたー!
ハタチの記念には…、と色々考えたり、
やっぱり毎年誕生日には思う事があって、
長々書こうかとも思っていましたが(笑)、最近の私自身の環境の変化により、ちょっと忙しく、何も出来てなく、すっかりお祝いムードが過ぎ去ってしまいました。
そんな中、
チャーリー、初の全身麻酔での歯科治療でした。
色んなリスクを排除する為の納得の上での治療ですが、やっぱり全マとなると怖い。
どんなに薬の進化や、技術の進歩、設備の安全性を告げられても、
チャーリーが
意識を失う姿は、もう見たくない。
何度も見て来ただけに、辛い。
チャーリーのてんかん発作はもう何年も無いし、薬もやめてずいぶん経つので、もう完治したと思っていいとは思うが、
毎回、このまま戻らないのでは…
と思うほど意識を失い激しいチアノーゼ状態になっていたので。
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チャーリーには悟られないように準備をしているつもりでしたが、前日にはチャーリーは既に何かを感じていた様で、『明日どこに行くん?』とやたら聞いてくる。
9時入室予定の為、8時半必着。
大分を6時半に出た。
歯医者に行くことは伝えてあったので、ずーっと不安な表情ではあったが、取り乱すことはなく無事予定通りに到着。
そして又、いつもの嘘…
何もしないよ〜、痛くないよ〜、怖くないよ〜と…。。。
準備が整い、さー行こうという時に、それまでお利口だったチャーリーが、廊下に座り込み、どんなに引っ張っても立たない。
もう怖いこと、嫌がることはしないと誓ったはずだったが、いとも簡単に裏切ってしまった。
チャーリーを抱え上げ、
仰け反り逃げ惑うチャーリーを手術台へと運ぶ。
正直、これは私だけが出来る仕事なだけに、これが最も辛い。
手術台に載せてしまうと、
マスクを当て、
15秒程で、
力が抜け
大人しく、入眠へと。
しかし、チャーリーの目は開けたまま、上を向いて深く堕ちていく。
まさに、痙攣発作へと陥入る様だった。
その姿を見るのは久々だったのに、瞬時の当時の様子がリアルに蘇り、この処置は正しいのか?と、軽い後悔がよぎる。
30分も経たない内に、レントゲン撮影や心電図などの検査が行われ、手術方針や我々の意思確認が行われる。
麻酔の関係が有るので、ここで迷ってる暇は無い。
2本抜歯、1本は根元に治療をする事となった。
麻酔の状態や、挿管がスムーズだった事、思ったより虫歯の状態が悪く無かった事を聞かされ、少し落ち着いた。
一時間程の自由が与えられ、寝不足だったので帰りの運転も考え、一旦車に。
でも、寝れないわな〜。
そういえば、
昨夜も今朝もまともに食事をとっていないことに気付き、無性に腹が減ってきた(笑)。
待機室に戻ってしばらくすると、無事にオペが終了したとの知らせ。
チャーリーは隣の処置室に居るとの事で、覗いて見ると、ちょうど目を開けようとしているところで、開けると直ぐに起き上がろうとしており、
慌てて部屋に入り、もう少し寝かせ様と抑え様とするがいう事をきかない。
見かねて先生もせめて車椅子にと、持って来てくれたので、それにどうにか座らせた。
もうろうとする中、腫らした唇と震える顎で一生懸命喋ろうとする。
鼻からも口からも軽く血が滲む。
お願いチャーリー、今だけは喋らないでくれー。
でも、チャーリーもまた必死。
今度は車椅子から降りようと、隙を見せると立ち上がろうとする。
その為車椅子を停止出来ない。許可を貰い、院内を散歩に。
全マから目覚め、五分程で散歩。
私も以前、
全身麻酔でヘルニアの手術をした経験が有る。
目覚めた時のきつさ、だるさは想像がつく。
私は、心配でかけつけてくれた親族に、とにかくゆっくり寝かせて欲しくて、うるさいから帰ってくれーって、皆んなに帰って貰ったほどだった。
なのにチャーリーは、目覚めて直ぐに立ち上がろうとするし、懸命に喋ろうとする。
何故だ?
はじめは、相変わらず言うことを聞かない、駄々っ子だと単純に思った。
でも、このチャーリーの強さはなんだ?
今までのチャーリーの行動が、
弱さ
弱点だと思ってた事が、
急に
強さに見えてきた。
チャーリーの弱点というか、病気や怪我の時の困り事は、
1、怖がり。
薄暗い部屋、大きい音、慣れない場所。
絶対に入りたがらないし、逃げようとする。
検査や治療、点滴も注射も出来ない。
2、じっと出来ない。
熱が有る、具合が悪い、気分が悪い時にも大人しく寝てて欲しいのに、一晩中でもウロウロ歩き続ける。
怖がりなのは仕方ないが、駄々っ子で聞き分けがない、理解が出来ない。
これも知的障害、そう思っていた。
言う事を聞いてくれれば、早く楽になれるのに…といつも思う。
でも、
それは、
ある意味チャーリーの強さなのかも。
動物的本能!
危険に気付き、避ける!
弱っている時こそ、寝てなんかいられない。
逃げる!
安全な場所が見つかるまでとにかく逃げる。
どんなにきつかろうが、もうろうとしていようが、
嫌な場所からは逃げる。
チャーリーはそうやって20年間生きて来たんだ。
いや、満21年間、生き抜いてきた!
流れ堕ちそうだった受精卵だったあの時から、
生まれた前例の乏しい染色体異常の子が、
ずーっと、
逃げ抜いて、生き抜いてきたんだ。
チャーリーは本当に強い子です。
生きる力の有る子です。
車椅子を押しながら、
小さいはずのチャーリーの背中が一回り大きくなった様な気さえする。
そして、
血の滲む口元が、力強くも見えてくる(笑)
今日抜いた2本の歯。
1本は、
先生も驚きの
乳犬歯でした。
チャーリーは今まで、
乳歯を持っていました。
しかも犬歯を。
いざとなったら噛み付く強さを、20年間チャーリーは備えていました。
ごめんよ、
チャーリー
抜いちゃって。
でも、
より
チャーリーのことが理解出来た気がして、
より
可愛くて、
より
愛おしくて、
より
誇らしくて、
怒っても、
泣いても、
辛そうでも、
どんな表情でも、
可愛くてたまらない、
今日の帰り道でした。
20年
やっぱり
節目の年ですね。
カワイイ写真も載せておこう〜(笑)
とりあえず、
ボジョレーも飲んだ。
何故かいつも私の布団で寝る。
カワイイ
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